2013年10月30日水曜日
滲む文字は届かないけど、ね
わかっていて 会いにゆく
わかっていて キスをする
降り積もる雪の季節も
きっと同じ気持ちのままなのに
線路沿い 夕日を浴びて
もう2度と 会わないと決めて
わたしは空に還り
わたしのまま 待っている
あなたを想い 書く歌は
滲んでしまって唄えない
その腕は 空っぽだった
その瞳は愛で 溢れていた
あの人の元へ帰る
背中をまだ 見ている
夏の幻 みたいにいずれ
こうやって 消えてゆくこと
知っていて 知っていて
それでも会いたいの
2013年10月16日水曜日
空とべるよ
屋上 だれもいない
夢にみたひとりきり
ふっと考えている
私だって空、飛べる
蜃気楼 まどわされ
あの夏はもうおわり
ふっと考えている
私だって空、飛べる
フェンスに片足かけて
怖くないのは、そう
わかっているから
どんなに高いビルが並んでも
ここからじゃ 空しかみえないし
わたしが愛した嘘つきは
とっくにあの子の部屋で
寝ているよ
飛行機雲を切る
肌寒い秋の空
ふっと考えている
私だって夢、みてた
ボロボロギター抱いて
すこし長すぎるスカート
引きずりながら
満ち足りた私の日々をつくるのは
私じゃない誰かの不幸の上
傷付けあい許しあうことで
安心するね、よかったね?
戻れない
こわい夢をみてたから
しがみついていたくなったんだ
沈んでゆく船
残された僕に
君はまた同じことを
言うだろうか?