2014年9月13日土曜日

猫と神様


南へとゆくの  
見つからないところへ

さよならはいいの
泣かないで欲しいの

朝顔の横に
ねそべっていたの

神様はいないの
それでもわたしは


空にかえることが こわくはなかった
空から来たんだもの  空だったんだもの


しゃくねつの夏は
アスファルト溶かし

パウダー・スノウの夜は
そばにいてあげたい

わずかな火傷もひとつ
小指に残してみたの

花火の音と匂い
魔法みたいな、SUNDAY

うってつけの朝よ
わたしが選ぶの

空にかえることは 悲しいことじゃない
両手広げたなら だきしめてくれるの



空もとべるの

海もとべるの