いずれ錆びついた地面の下で
何もない
何もない
滲んだ血の色 空を染め
生きてゆく他に何もない
あてのない
あてのない
愛し憎み叫ぶ声だけ
生きてゆくことにあてはない
遠い街の夕暮れが
果てしない心の痛みを照らし
荒んだビルの向こうにあなたが居る
太陽が夕陽に変わる時
走る子供が大人になる時
いずれ朽ち果て消える悲しみも
人は忘れて 愛を知る
何もない
何もない
アスファルトを踏みつけて
唯歩く他に何もない
絶え間無く
絶え間無く
馳せる想いは掻き消せず
カラスの鳴く声も途絶えない
ただ涙を流し駆け出した
明日だけが”それ”を知っている
いずれ錆びついた地面の下で
燃え尽きた掌を仰ぎ見る
死にたくなった あの朝に
死にたいと思った あの朝に
蒼く遠く清く果てしない空が
それでも生きろ、と唄っている
0 件のコメント:
コメントを投稿