2014年2月1日土曜日

いずれ錆びついた地面の下で




何もない
何もない
滲んだ血の色 空を染め
生きてゆく他に何もない

あてのない
あてのない
愛し憎み叫ぶ声だけ
生きてゆくことにあてはない

遠い街の夕暮れが
果てしない心の痛みを照らし
荒んだビルの向こうにあなたが居る

太陽が夕陽に変わる時
走る子供が大人になる時
いずれ朽ち果て消える悲しみも
人は忘れて 愛を知る


何もない
何もない
アスファルトを踏みつけて
唯歩く他に何もない

絶え間無く
絶え間無く
馳せる想いは掻き消せず
カラスの鳴く声も途絶えない

ただ涙を流し駆け出した
明日だけが”それ”を知っている
いずれ錆びついた地面の下で
燃え尽きた掌を仰ぎ見る


死にたくなった あの朝に
死にたいと思った あの朝に

蒼く遠く清く果てしない空が
それでも生きろ、と唄っている

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