2014年2月1日土曜日

ビア


街はわたしをなかったことにしていく
そんな夜も そんな夜もあるのです
今夜ばかりは こいのうた歌うの
あなた あなたにだけ届けばいい


ビール瓶の向こうはまるで地球の反対側
何も知らないわたしをきっとあなたは笑うでしょう

歪んだギターを抱いてあなたを夢見るわたしの
声は10年後も届くことはないでしょう


雨の音を 一緒に数えましょう
悲しいときはわたしを抱きしめて


恋や愛と諭してこれは間違いだ、と決めつけないで
日が暮れたらそっとキスをして連れて行って

全部わかりあえるように世界はできてないから
同じような痛みを 求めるんでしょう

鼻歌うたって笑いかけるその顔に
また会えるように 願うわたしは


ビール瓶の向こうはまるで地球の反対側
何も知らないわたしをきっとあなたは笑うでしょう

歪んだギターを抱いてあなたを夢見るわたしの
声は10年後も届くことはないでしょう

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