2014年8月31日日曜日

明日のうた

眠れよ 夏の震える夢の中
誰かのための明日は 辛かろうに
あるけよ 何も持たず背負わずに
自分のためのうたも 辛かろうに

はじめて君の足で立ったときの
片手をついた 木の幹から芽吹き
冷たくなりゆく風にのって
自分のために 色をあつめて

間違えて 傷つき 泣きながら 笑い
進まない季節は じりじりとわたしを責める

眠れよ 夏の震える夢の中で
誰かのための明日は 辛かろうに
あるけよ 何も持たず背負わずに
自分のためのうたも 辛かろうに

前ぶれのない雨もあるように
昨日と同じわたしではないように
変わることは善か悪かと問われ
止まらぬ変化は人の性であれと

誰にもわかって欲しくないと泣いた
それでも鳴り止まない 身体が物語る



眠れよ 夏の震える夢の中で
誰かのための明日は 辛かろうに

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