眠れよ 夏の震える夢の中
誰かのための明日は 辛かろうに
あるけよ 何も持たず背負わずに
自分のためのうたも 辛かろうに
はじめて君の足で立ったときの
片手をついた 木の幹から芽吹き
冷たくなりゆく風にのって
自分のために 色をあつめて
間違えて 傷つき 泣きながら 笑い
進まない季節は じりじりとわたしを責める
眠れよ 夏の震える夢の中で
誰かのための明日は 辛かろうに
あるけよ 何も持たず背負わずに
自分のためのうたも 辛かろうに
前ぶれのない雨もあるように
昨日と同じわたしではないように
変わることは善か悪かと問われ
止まらぬ変化は人の性であれと
誰にもわかって欲しくないと泣いた
それでも鳴り止まない 身体が物語る
眠れよ 夏の震える夢の中で
誰かのための明日は 辛かろうに
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